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採用に大きく関係するSDGsは?

近年、国内での認知度が高まり、多くの企業がSDGsに取り組み始めています。SDGsは、「誰一人取り残さない」ことを誓った、発展途上国から先進国まで、すべての国が取り組むべきとされる持続可能な開発目標です。そのSDGsには働く人々に関連する目標もあり、人事が担当する採用にも大きくかかわってきています。そこで、採用に向けてなぜSDGsに取り組むべきなのか、どういったSDGsに着目し、どのように取り組めばよいのか、人事や採用の観点からSDGsについてご紹介します。

 

◆SDGsとは?

SDGsは、Sustainable Development Goalsの略で、「持続可能な開発目標」という意味があります。国連に加盟している193の国が、2030年までに「持続可能でよりよい世界を目指す」という国際目標として、2015年9月に行われた国連サミットにおいて採択されました。17のゴールが制定されており、近年では日本でも数多くの企業がSDGs達成のための取り組みを行っています。

 

◆SDGsと採用の関係

SDGsには、環境問題や人権問題など、今ある問題を解決していくための、さまざまな目標があります。各企業は、SDGsの目標の達成に貢献する、SDGsに取り組んでいることで企業価値を高める、企業の持続可能な成長を促す、といったさまざまな理由から、目標を決めてSDGsに取り組んでいることでしょう。しかし、SDGsを意識しているのは企業だけではありません。就活する学生や転職を考える社会人も、「SDGsに取り組んでいる企業か」、「どんなSDGsに取り組んでいる企業なのか」といったことを意識し、企業選びの条件のひとつとして考えるようになってきています。つまり、SDGsと採用は大きく関係があると言えるようになってきました。

 

◆人事が意識すべき採用に関連するSDGsは?

企業がSDGsを推進することで、働く環境が改善したり、やりがいが生まれたりすることにより、「この企業で働きたい」と思ってもらったり、従業員のモチベーションが上がるという効果もあると考えられます。

SDGsの目標の中から、採用に関連すると思われる3つの目標をご紹介します。

 

●③すべての人に健康と福祉を

私たちが、モチベーション高く効率的に働くためには、心や体が元気かどうか、ということが大きく左右するでしょう。職を探している学生や社会人にここで働きたいと思ってもらうためには、働く人々の心身の健康のための制度の整った企業であることも大事なことでしょう。例えば、負担になるほどの過剰な残業をさせない、有給が取りやすい環境を整える、実際に有給が消化されている、健康増進のための福利厚生を用意している、健康診断や人間ドッグなどの健診に関する費用を負担する、といったことが考えられます。

 

●⑤ジェンダー平等を実現しよう

性別によって格差を作らないことも、企業の大きな課題のひとつです。女性であれ、男性であれ、性別に関係なく、雇用機会、雇用条件、賃金などを平等にする必要があるでしょう。男性の育児休暇取得の促進や、女性管理者を増やすための制度を整える、といったことが考えられます。また、性的少数派であるLGBTに該当する人々に配慮した職場環境づくりをすることで、より多くの人に選ばれる可能性が広がるでしょう。

 

●⑧働きがいも経済成長も

働く人々の職場環境を整えることも、人事の重要な役割のひとつでしょう。働く人々がそれぞれに働きがいをもち、積極的に業務に取り組むことは、企業にとっても生産性の向上につながります。年齢や雇用形態、障がいの有無にかかわらず、仕事に取り組む姿勢やスキルを正当に評価する、同一労働同一賃金を適用するといった平等な待遇の用意や、時間外労働の短縮、職場内での問題のための相談室の開設、といったことも、職探しをしている人から選ばれる要因となることでしょう。

 

いかがでしたか? 就職先を探している人が企業を選ぶ際「企業がどのようなSDGsに取り組んでいるのか」ということが、基準のひとつになることもあるようです。人材を確保し、働く人の環境を整える役割のある人事は、採用についても考慮し、SDGsに向き合う必要もあるでしょう。自社にはどのようなSDGsが必要なのか、どんなSDGsに取り組むべきなのか、今一度考えてみてもいいかもしれません。